「戦国大名」失敗の研究
政治力の差が明暗を分けた

従来、“組織の敗因”を説明するのによく使われてきたのが、「リーダーに問題あり」とするリーダー原因説であった。戦国時代で言えば、戦国大名個人の問題と断じてきたのである。

 

それは一面の真実なのだが、では世に名将と謳われた者、圧倒的な権威者、有能な二世、将来を嘱望された重臣など、本来「敗れるはずのなかった者」が敗れたのは一体、なぜなのだろうか?

本書は、強大な戦国大名の“政治力”が失われていく過程を考察し、現代にも通じるリーダーが、そして組織やフォロワーが犯しがちな、失敗の要因を、近現代の政治史、政治指導者と比較しながら、考察する。

目次

第1章    武田勝頼の致命傷

(信玄の力の背景/長篠合戦の単純で決定的な敗因/深刻だった将校の補充 ほか)


第2章    足利義昭のしぶとい首 

(「幸運な男」足利義昭/足利将軍家と国連事務総長/足利義昭とノロドム・シアヌークの共通点 ほか)


第3章    織田家臣団の有能ゆえの危険な未来

(黒砂糖とブルドーザー/柴田勝家の選択肢/人間五十年時代の六十七歳 ほか)


第4章    あり得なかった関ヶ原合戦の計算違い

(小早川秀秋の忘れ得ぬ思い出/米を買って家を残す/輝元の首をお持ちします ほか)


第5章    なぜ秀頼は豊臣家を守れなかったのか

(「チベット侵攻」の理由と方広寺鐘銘事件/豊臣方の使者を斬り殺す豊臣恩顧の大名/大名たちはなぜ関ケ原合戦後も秀頼に伺候し続けたのか ほか)


終 章 政治力はいかにしてでき、いかにして失うか

(自ら薬の調合をした家康/子分のためなら死ねる親分/秀頼個人の政治力が問われた/西郷隆盛と石田三成 ほか)

PHP文庫 (2014)
720円+税

ISBN-10: 4569761925
ISBN-13: 978-4569761923

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