「幕末大名」失敗の研究
政治力の差が明暗を分けた

「開国か攘夷か?」「尊皇か佐幕か?」――もはや一刻の猶予もない欧米列強の脅威と、ひたひたと忍び寄る植民地化の危機。日本の行く末を案じ、また己の権力の増強を目指して、幕府や大名、そして維新志士たちが動乱の時代を駆け抜けた。

しかし、ある者は権勢を振るった末に消え、ある者は“時代の先駆者”のまま早々に舞台から降り、またある者は、維新を完遂したところで権力を奪われた。

本書は、幕末大名たちの「強大な政治力が失われる過程」を見ながら、組織や権力が失われていくさまを、近現代の政治史と比較しながら考察する。

目次

第1章 徳川幕府が気づかなかった売国への道

(井伊直弼と田中角栄/ 田中角栄を唸らせた北京の宿舎/ 敵の敵は味方 ほか)

 

第2章 生き残った山内容堂、殺された坂本龍馬

(「兵隊やくざ」と「ノブレス・オブリージュ(高貴なる責任)」/ 遠山の金さんが見つけた土佐藩江戸火消し ほか)

 

第3章 「真珠湾攻撃」なき戊辰戦争で失敗した松平容保

(京都守護職という「銃座」/ 京師の地を死に場所としよう ほか)

 

第4章 西郷隆盛にとっての、「島津久光」という失敗

(西郷の「田舎者」発言に憤然とする久光/ 君主であることを忘れ、家臣であることを忘れ ほか)

 

第5章 水戸藩と長州藩、維新さきがけの組織疲労

(組織維持のコツは「倦まずたゆまず」/ 指導者として最低限持たなければならない条件 ほか)

PHP文庫 (2015)
740円+税

ISBN-10: 4569762921
ISBN-13: 978-4569762920

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