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10倍の大国に 日本はなぜ勝ったか

中経出版(2004)

1600円+税

ISBN-10: 4806120979
ISBN-13: 978-4806120971

10倍の大国に
日本はなぜ勝ったか

20世紀初頭10倍の大国ロシアを破った日露戦争をとおして、21世紀初頭からの日本のあり方と行方を解剖する。

目次

始章

10倍の相手に勝つ九つの戦略

  • 20世紀初頭のロシア、21世紀初頭の中国

  • 勝つための条件は、生存本能と基盤整備

  • 日露戦争の少し手前から眺めてみる


第一章

興 ― 強大な敵に勝つための国づくり

  • 10倍の相手、20世紀初頭のロシア

  • 勝利への青写真を持っていた金子堅太郎

  • 勝てるかもしれない?

  • 肉を調理する道具とすぐれたシェフがいた

  • 政府の53%は大久保派が占めていた

  • 西郷隆盛を殺そうとした山縣有朋


第二章

盟 ― 世界帝国イギリスが日本を認めた日

  • 外交的な孤立を避ける見識をもつ

  • 逆風に抗して登場した坂本竜馬の秘書・陸奥宗光の外交

  • 同盟の相手を冷静に選んだ指導者たち

  • 同盟の条件は、利害の一致と信頼に足る国づくり


第三章

信 ― アメリカ大統領にトイレを案内させた男

  • ルーズベルトは、「日本は勝てる」と言った

  • アメリカ人をうならせた金子の「宣伝外交」

  • 真に頼るべきものはその国の親友である

  • トイレを案内してくれたアメリカ大統領


第四章

武 ― 大砲をつくった元帥

  • 戦いの行方を見通す「理系軍人」

  • 大山巌の持論「兵器の独立なくして、真の国家独立はありえない」

  • 一度も会議を開かなかった技術将校


第五章

技 ― 神様のようなテクノロジー

  • お酒の好きな病弱な子ども

  • インクの研究から火薬発明へ

  • 無線機を開発した木村駿吉、研究室は予算ゼロだった

  • 「まるで、神様じゃのう」


第六章

謀 ― ロシアを震撼させた無頓着スパイ

  • 児玉源太郎から「お前を信じている」と言われる

  • 情報を活かすにはまず具体的指示

  • 情報の受け皿が問題だ

  • 単騎シベリア横断の英雄は日本初の本格的情報将校

  • 明治陸軍の寛容さ

  • トップの姿勢が情報の死命を決する


第七章

財 ― 「すっからかん」から、財政安定へ

  • ドッキリするほど高かった「戦艦三笠」

  • 大隈重信も失敗した財政運営

  • 赤貧を経験した松方正義の財政運営

  • 国が富んでこその強兵


第八章

資 ― 「ダルマさん」が集めた戦費

  • 「この任は、日銀副総裁・高橋是清をおいてほかにいない」

  • 戦勝が外貨調達の追い風になる

  • 酸いも辛いも噛み分けた是清

  • 財政家の条件を探ってみれば・・・


第九章

智 ― 明治の叡智はどう継承されるのか

  • 不祥事を起こす組織の長

  • 抜け目ない準備は、負けることの恐怖から

  • 「辞めることができない」という責任感

  • 勝利を得るには、真剣に、負けないための手を尽くすこと


あとがき

主な参考文献

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